藤森 研 Ken FUJIMORI
専修大学教授、元朝日新聞編集・論説委員
1949 年東京生まれ。東京大学法学部を卒業後、朝日新聞社入社。社会部、調査研究室、朝日ジャーナル編集部、論説委員、編集委員など。93 年から95 年まで新聞労連委員長、日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)議長。社会部記者として事件や司法、教育、憲法、中国・サハリンの残留者問題などを取材。朝日ジャーナル時代は霊感商法追及キャンペーン、昭和終焉の報道に携わる。キャップ兼筆者を務めた年間連載「新聞と戦争」では、チームとして石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞、日本ジャーナリスト会議大賞などを受賞。2010 年、専修大学文学部人文・ジャーナリズム学科へ。ゼミなどでは「現場で学ぼう」を合言葉に、沖縄・辺野古、台湾の先住民地区、東北の被災地、広島、長崎、釜ヶ崎、各地のハンセン病療養所、夜間中学、刑務所などを学生と共に訪れている。著書に『日本国憲法の旅』(花伝社)、共著書に『刑法から日本をみる』(東大出版会)など多数。
前泊 博盛 Hiromori MAEDOMARI
沖縄国際大学大学院教授、元琉球新報論説委員長
沖縄県平良市(現・宮古島市)生まれ。駒沢大学法学部卒業、明治大学大学院政治経済学研究科博士前期課程(経済学)修了。1984年琉球新報社入社。文化部、社会部、東京報道部、政経部などを経て、1998年編集委員。2001年-2002年、九州大学大学院助教授(国際政治学・日米安保論)。2008年4月琉球新報論説副委員長、紙面審査委員長、論説委員長を経て、沖縄国際大学大学院教授。1985年、連載企画「子供たちの赤信号」でアップジョン医学記事賞(現ファイザー医学記事賞)、1986年、「国家機密法と沖縄」で日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞(取材班)。2004年、外務省機密文書のスクープと日米地位協定改定キャンペーン記事「検証 地位協定~不平等の源流」で、第4回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞・JCJ大賞・新聞労連ジャーナリズム大賞特別賞。スクープした外務省機密文書「日米地位協定の考え方」は日米安全保障条約を中心とする戦後日米関係の捉え直しに強い影響を与える。
山本 信人 Nobuto YAMAMOTO
慶應義塾大学法学部教授、
前同大メディア・コミュニケーション研究所所長
1963年、千葉県生まれ。1987年に慶應義塾大学法学部政治学科卒。その後、上智大学大学院外国語学研究科国際関係論専攻前期博士課程修了。2011年には、コーネル大学大学院政治学研究科博士課程修了。2011年から2017年まで慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所所長。コーネル大学では、ナショナリズム研究で著名な『想像の共同体』を著したベネディクト・アンダーソン教授に師事、最後の直弟子となった。インドネシアを中心とする東南アジア研究、アイデンティティ政治研究というB・アンダーソンの二大特色を受け継いだ。『東南アジア地域研究入門』(慶應義塾大学出版会)など多数の共著、編著がある。B・アンダーソンの著作からは『三つの旗のもとに―アナーキズムと反植民地主義的想像力』(NTT出版)の翻訳がある。